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中学生の英語と論理力

中学生の英語の成績をどうやって上げたらいいのか、

という質問をよくいただきます。

私は、反復練習しかないと思っています。

中学の英語の教科書と授業は、「すでに中学生は論理性を身につけている。」

という大前提に立って、進んでいます。

例えば、「主語が三人称・単数・現在の場合は動詞にsかesがつく。」

という文法の説明がありますが、

これを理解させるには、相手が論理的思考力を持っていることが前提です。

論理的に考えられる生徒さんの場合は、こうした問題が出題されても

「あ、この文の主語は三人称・単数で、しかも現在形だ。」と

思いつくのですが、

論理性が無い場合には、そこまで見抜くことができません。

ですから、いくら先生が声を張り上げて、「三単現!」と言っても、

実際には、問題を解くことができないのです。

つまり、そういうお子さんには「文法で説明しても分からない。」

という現象が起きます。

最近は、論理性のないお子さんが増えてきて、

以前は、文法で説明しても分かってくれたのですが、

今は、難しくなってしまいました。

ですから、英語の場合には、とにかく例文の反復練習しかありません。

何度も何度も、繰り返し繰り返し。

暗唱で言えるようになり、書けるようになった時点で、

ようやくそこで文法を説明するのが一番です。

柴又教室では、毎日、単語と文章を書けるように宿題プリントを渡しています。

授業で教えた内容を一週間分のプリントにしてあるのですが、

プリントを渡しただけでは、だめなので、

プリントの頭に、“練習する日”を書いて渡しています。

例えば、12月8日(火)は、この10個の単語と5つの文章を読んで書く。

12月9日(水)も、この10個の単語と5つの文章を書く。

そして次の日も。

順番を入れ替えたり、穴埋めにしたり、言い換えがあったり、

一週間、飽きずに読んで書けるように工夫しています。

こうしたことを何度も何度も繰り返します。

英語はやはり毎日の練習が大事です。

充分に読んで書けるようになったら、

ようやく後付けで文法の説明です。

これが一番よい英語の学習方法だと思っています。


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