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読解力をつけるには2

以前、国語の読解力について書いたことがありますが、今日はその続きを書こうと思います。

“読解が苦手”といっても、すべての生徒さんが同じ症状ではありません。

超難関校を狙っている生徒さんは別ですが、つまずいているほとんどの生徒さんは、

大きく3つのタイプに分かれると考えています。


1、文章が正しく読めていない。

これは致命的です。特に「てにをは」が正しく読めていない。読ませると勝手な読み方で進んでしまう。

漢字が読めない、あるいは、語彙力がないため意味がまったく取れていない生徒さんもこのタイプです。

こういう生徒さんに「読書をしなさい。」と言っても無理な話です。


2、イメージが湧かない。

普通、小説などと読むときは、意識をしていなくても、

自然に映画を見ているようにイメージが湧いているはずです。

例えば「メロスは走った。」という文章があれば、

メロスが走っている絵が頭に浮かんでいるはずです。

ところが、イメージがまったく湧いてこない生徒さんがいます。

説明文を図にできないという生徒さんもこのタイプです。


3、問題の答えを自分で考えて作文してしまう。

問題の答えは、かならず本文の中に隠れています。

日本における「読解力」というのは、“自分の意見を書く”ことではなく、

“本文から探す”テクニックのことを言っています。

にもかかわらず、本文をほとんど読まずに、自分で勝手に

問題の答えを作文しようとする生徒さんがいます。

驚くかもしれませんが、このタイプの生徒さんが一番多い。

「何て書いていいのか分からない。」というので、「本文は何回くらい読んだの?」と聞くと、

「1度だけ。」という返事が返ってきます。

「何度も繰り返して読んでみて。」というと「メンドクサ~イ」。

長い文章を読むより、自分の考えで書いたほうが楽だと考えているようです。


また、「読書はするけれど、読解問題は苦手。」という生徒さんもこのタイプに入ります。

豊富な読書量がある生徒さんほど、「主人公の気持ちを書け。」という問題が出ると、

下手に知識があるために、自分の意見で答えを書いてしまいがちです。

自分の意見と合致している文章の場合は、高得点が取れますが、

そうでない場合は、ボロボロです。


柴又教室では、国語の授業では、どういうタイプの生徒さんかをまず把握して、

それから学習方法を決めるようにしています。ここは個別指導の強みですね。

タイプ1の生徒さんに、いきなり読解問題を与えてしまうと、ますます国語嫌いになります。


次回から少しずつ柴又教室でのタイプ別対処法を書いていこうと思います。



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