絵(図)で描く算数 第4弾
先月、柴又教室に入塾してくれたY君の作品です。
入塾する前に、ご自宅でお母様とどんぐりの問題をされていたそうなので、
Y君は、絵を描くことに抵抗はないようでした。
***********************************************************************
<2MX30>
ミミズのニョロは3色の宝箱を見つけました。赤色の宝箱には黄色の宝箱よりも
4個多い宝、黄色の宝箱には青色の宝箱よりも2個少ない宝が入っています。
宝箱を開けたら、みんなで30個の宝がありました。
では、赤色の宝箱には何個の宝が入っていたことになるでしょうか。
**********************************************************************
最初、どのように解けばよいか、分からないようでしたが、
一点だけアドバイスをすると、自分ですいすいと解いてしまいました。
うん、Y君なかなか優秀。
何をアドバイスしたかというと、それはフレーム(枠組み)です。
”ツール”や”手法”などと別な言い方をする人もいるかもしれませんが、
でも、柴又教室では、あくまでも”枠(フレーム)”と考えています。
柴又教室で「フレーム」というのは、思考をサポートする”枠”のことを言っています。
一番簡単なフレームは、「表」です。
「くじらが一回に運べる宝箱の数が2個」という問題なら、
回 数|1|2|3|・・・・
-----------
宝 箱|2|4|6|・・・・
こんな感じの表(フレーム)になると思います。
他にも、たくさんのフレームが考えられます。
たとえば、E君の作品を見てください。
**********************************************************************
<1MX04>
おとこのアリ[あり]さんと おんなのアリ[あり]さんが
2れつに ならんでいます。おんなのこが おおいようです。
れつのながさの ちがいは 6にんで、おんなのこが
13にんだとすると、みんなでは なんにん いることになりますか。
**********************************************************************
これでも充分に正解です。すばらしいです。
でも、思考フレームを使って解いてもらうと、このようになります。
計算をしなくても、見ただけで、「6人の差」が分かり、合計も出ます。
このようにして絵が描けるようになると、
「絵を描いて解く」という意味が分かってきます。
アリを左右に並べて描くなんて、大人にとっては、「当たり前だ」と思うかもしれません。
でも、子供にとっては、かなり高度な発想です。
大人は、こうしたフレームを意識することなく、実社会で会得してしまっているので、
誰でも簡単に(子供でも)使えるものだと勘違いしてしまいますが、
子供はそうではありません。
この思考フレームの蓄積が無いうちに、いくら「絵を描いて考えなさい。」
と言っても、お子さんは解きようがありません。
教材にどんぐりの問題を使う場合、こうしたフレームが自分でつくれて、
かつ、フレームを自由に使えるようになるまで、
ゆっくりと、じっくりと、見守ってゆくことが大切ではないかな、と思います。
入塾する前に、ご自宅でお母様とどんぐりの問題をされていたそうなので、
Y君は、絵を描くことに抵抗はないようでした。
***********************************************************************
<2MX30>
ミミズのニョロは3色の宝箱を見つけました。赤色の宝箱には黄色の宝箱よりも
4個多い宝、黄色の宝箱には青色の宝箱よりも2個少ない宝が入っています。
宝箱を開けたら、みんなで30個の宝がありました。
では、赤色の宝箱には何個の宝が入っていたことになるでしょうか。
**********************************************************************
最初、どのように解けばよいか、分からないようでしたが、
一点だけアドバイスをすると、自分ですいすいと解いてしまいました。
うん、Y君なかなか優秀。
何をアドバイスしたかというと、それはフレーム(枠組み)です。
”ツール”や”手法”などと別な言い方をする人もいるかもしれませんが、
でも、柴又教室では、あくまでも”枠(フレーム)”と考えています。
柴又教室で「フレーム」というのは、思考をサポートする”枠”のことを言っています。
一番簡単なフレームは、「表」です。
「くじらが一回に運べる宝箱の数が2個」という問題なら、
回 数|1|2|3|・・・・
-----------
宝 箱|2|4|6|・・・・
こんな感じの表(フレーム)になると思います。
他にも、たくさんのフレームが考えられます。
たとえば、E君の作品を見てください。
**********************************************************************
<1MX04>
おとこのアリ[あり]さんと おんなのアリ[あり]さんが
2れつに ならんでいます。おんなのこが おおいようです。
れつのながさの ちがいは 6にんで、おんなのこが
13にんだとすると、みんなでは なんにん いることになりますか。
**********************************************************************
これでも充分に正解です。すばらしいです。
でも、思考フレームを使って解いてもらうと、このようになります。
計算をしなくても、見ただけで、「6人の差」が分かり、合計も出ます。
このようにして絵が描けるようになると、
「絵を描いて解く」という意味が分かってきます。
アリを左右に並べて描くなんて、大人にとっては、「当たり前だ」と思うかもしれません。
でも、子供にとっては、かなり高度な発想です。
大人は、こうしたフレームを意識することなく、実社会で会得してしまっているので、
誰でも簡単に(子供でも)使えるものだと勘違いしてしまいますが、
子供はそうではありません。
この思考フレームの蓄積が無いうちに、いくら「絵を描いて考えなさい。」
と言っても、お子さんは解きようがありません。
教材にどんぐりの問題を使う場合、こうしたフレームが自分でつくれて、
かつ、フレームを自由に使えるようになるまで、
ゆっくりと、じっくりと、見守ってゆくことが大切ではないかな、と思います。